今すぐ誰かに話したくなる一冊

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やはりこの人の本は面白い。
前著の「快感回路」と同様、多少専門的だが、1ページごとに興味を惹かれる。
250ページというボリュームなのに、飽きる暇なんか与えさせてくれない。
まるで少年のように目を輝かせ、ワクワクしながらページを捲っている自分がいた。
主なトピックは
・皮膚にある受容器について
・その受容器がどんな働きをしているのか
・人が心地よいと感じる(愛撫)センサーとは?
・痛みの仕組み
・痒みの仕組み

一番印象に残っているのは
「ネガティブな感情は痛みにより引き起こされた前帯状皮質の活動を強め、痛みの度合いではなく、痛みの不快さの評価を高める」という点だ。
ネガティブな感情が痛みの不快さを高め、その痛みが不安を増大させ、痛みの不快さを高めてしまうという悪循環が起してしまう。

わたしは自他共に認めるネガティブだ。
このネガティブが痛みの不快さを高めてしまっていることに驚愕し、この本を読んでネガテイブを卒業することをひそかに決意した。